• 2017/01/01

よさこいチーム「だるま」代表 岡内諭さん

2016年8月11日、愛宕競演場にて。

よさこいを始めたきっかけは何ですか?

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岡内諭さん

22年前かな?

今の奥さんと付き合いだして、僕は香川出身なんですが奥さんは高知の人で、彼女から「高知によさこい祭りってのがあるから見に行かない?」と誘われて見に来たのが、よさこいとの出会いです。

生まれて初めてよさこいを見て、音の大きさ、踊りのダイナミックさ、その規模に圧倒されて・・・とにかくビックリしましたね。

 

その時、知り合いの人が出場するということで、その人のチームを応援に行くことになったんです。
いざ、帯屋町のアーケードで見ようとして、でも人が多くて全然見えなくて、前に進めなくて、なのに踊り子さんは真ん中を気持ち良さそうに進んでいくじゃないですか!

絶対あっち側だ!と思いましたね(笑)

 

次の年には、もう自分がよさこいを踊ってました(笑)

 

「踊ること」だけを見ていた時期から、一度よさこいから離れてみて、いろいろな事が見えてきました。

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岡内諭さん

21年前に初めて踊って以来、毎年休まずよさこいに参加してきました。
最初の頃はとにかく、踊って騒いで楽しい!ばかりでしたね。
スタッフになった後も、練習や振付をメインに、その年の完成度を高めることだけに集中して、それが僕の役目でした。

それが、だるまを始めてからは、チームに関わる全てのことを自分達でやらないといけないんです。
楽曲、振付、衣装を進めながら、まずは踊り子さんを集めないといけないですし、練習を進めながら、当日に向けた色んな準備をしないといけない!そして何よりも、そのための資金を自分達で集めないといけないんです。
有名チームにいた頃、こんな負担を誰かがしてくれてたことを知ってはいたけど、それがどれほど大変かは分かっていませんでした。

 

また、「だるま」を立ち上げる前の2年間、初めてよさこいに参加しなかった期間があったんです。

その2年間、他のチームや、よさこいを取り巻く外側の環境なんかを、ひたすら見ましたね。
外から見ることで色んな発見があって、「だるま」を作るのに非常にいい勉強をさせてもらいました。

 

例えば僕は、よさこいの時期は高知中が“お祭り”の中にいると、勝手に勘違いしてたんです。

中にいる間は「お祭り状態のよさこい」しか見てないんですが、でも外から見てみて、当然ですが高知の全ての人がよさこいに熱狂するわけではないし、意外と冷めてる人たちもいるぞ、と。

また、自分は有名チームで踊らせてもらって、色んな競演場で、いつも満員のお客さんが居る状態ばかり見てきました。その人達はわざわざチームの行き先を調べて、遠くから足を運んで、見に来てくれてる人達なんだということに、気づかなかったんです。

 

 

よさこいを休んでお客さん側の視点で見てみると、色んなチームがあって、色んな楽しみ方があることが分かりました。そして何より、自分達がどういうチームを作りたいのかがハッキリ見えてきましたね。

 

「だるま」を作ろうと思ったきっかけは何ですか?

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岡内諭さん

よさこいから離れていた時期に、ある、よさこい仲間の友人が亡くなったんです。
彼を偲んで、追悼の意味も込めて「来年、よさこいチームやってみる?」という話が出て、それで翌年「だるま」をやりました。

だからホントに最初は、1年だけのチームのつもりだったんです。その年に新人賞を頂いて、翌年の前夜祭に出れるので、2年目も出場しました。
ただ2年目がちょっとスタッフの負担が大きく、3年目はお休みしてしまいました。

そもそも1年だけのつもりで立ち上げたテンションだったので、2年目まで持続できなかったんです。
体制にもいろいろ問題があって、楽しめた人と楽しめなかった人のギャップも生まれてしまって・・・せっかく仲のいい人が集まって楽しむはずのよさこいで、しんどい思いをするのは嫌じゃないですか。
なので3年目は休もう、ということになりました。

だけど休んでみてわかったのは、応援してくれた人たち、楽しみにしてくれてた踊り子さんたちを裏切ってしまった。やっぱり続けないといかん!そう思ったんです。
そこで、スタッフの負担にならない体制づくり、運営の補強、しっかり準備をした上でもう一度やろうということになって、去年(2015年)復活したんですね。

 


2015年8月9日。本番直前の練習の様子。

 


2015年8月11日。地方車の上からという、貴重なアングルのショット!

 


2015年8月15日。1年休んだのち「だるま」が復活した年の、よさこい終了後のfacebook投稿。

 

「だるま」の由来は何ですか?

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岡内諭さん

特別な由来とかあるわけじゃなくて、きっかけはホントにたまたまなんです。
仲間の1人のSNSネームが、当時「だるま」だったんです。「だるま」カワイイのよね、って話をしてて、そこからそのまま付けただけ、という。
先にチーム作りが決まってて、後づけの名前なんですよね。

でも、縁起物でキャラクターもしっかりしてて誰もが知ってて・・・
こんなにいい名前がしかも!全国どこを探しても「だるま」というチームはいないじゃないですか!
よくぞ残っててくれたな!と。

 

「だるま」という名前が決まってからは軸ができたというか、チーム作りがスムーズに行きました。

「頭にだるまを乗せたらカワイイんじゃない?」とか、
「「だるまさんが転んだ」があるから「だるまさんが踊った」にしよう」とか、
「だるま」についてくるキャッチーさとかキャラクターとか、いろんなものが見え始めてきたんですよね。

 

頭に乗る「だるま」は毎年恒例のトレードマーク。 衣装が変わってもひと目でチームがわかるし、カワイイし、ナイスアイデア!

 

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岡内諭さん

本当に、「だるま」という名前には助けてもらってます。
カワイイし、キャラクターもはっきりしてて、Tシャツなんかもデザインしやすいですし。

 

うちは1年目に新人賞を受賞して、2年目へのプレッシャーがあったんですよ。でも、そこで賞が取れなかった時も
「手も足も出なかった、だるまだから」

 

3年目休んだ時も
「転んじゃった、だるまだから」

 

4年目復活した時も
「起き上がっちゃった、だるまだから」

 

もう、何でもかんでも、全部それに被せて話せちゃうんです!(笑)

 

やっと皆に言える♪ 今日の丸亀ハーフと、再来週の龍馬マラソンのために!『だるまかぶり物』を作りましたぁー\(^o^)/ 世界で一つ!のオーダーメイド♪ もちろん!お小遣いで★ 画像送って、イメージ伝えて、細かい打合せをして… ちょっと大きい僕の頭サイズを伝えて、ギリギリ完成!!! 31日に手元に届いたら、今度は雨の心配(+o+) 昨日は防水スプレーを探しまくり、やっとやっとのかぶり物デビュー\(^o^)/ うーん、これは楽しい!!!

↑ 何と!京都のメーカーに頼んで作ってもらったオーダーメイドの「だるま」かぶり物。オーダーメイドで、このクオリティで何と8,000円!だそうですが実は賛否両論で、奥さんなど「高い」という人もいるのだとか(笑)

よさこいの魅力とは何ですか?

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岡内諭さん

今の僕にとっては、人間関係。

よさこいを通していろんな人とお会いできますからね。
子供から大人まで、踊り子さんだけじゃなく父兄の方、協賛してくださる方、商工会やいろんな商店街の連合会、他のチームのスタッフさん・・・それらのネットワークだけで、今の自分の、高知での楽しさがあると言っても過言じゃないですね。
普通に移住してきて、普通に高知で就職しただけでは、ここまでの人間関係は築けませんでした。

昔は爆音の中で踊って楽しい、飲んで楽しい、それだけでよかったんですが、今の僕にとってよさこいの魅力とは、人間関係ですね。

 

2016年8月11日、休憩中の1枚。 本当に顔が広く、たくさんの人に愛されている岡内さん。この人間関係こそが、よさこいの魅力であるし、よさこいを通じて築いた財産だという。

岡内諭さんの、今後の夢

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岡内諭さん

吉永小百合さんのようなチームがいいですね。
吉永小百合さんを嫌いな人って、あんまりいないじゃないですか。居るだけですごく存在感があるし、誰からも好かれてて応援されてて。

「だるま」もずぅっと、150人の踊り子さんが集まってくれて、たくさんの人に応援してもらえて、できたものに対してもいいよねって評価してもらえて・・・長く、高知の人に愛されるチームになりたいなぁと思いますね。
その時代だけのアイドルではなく、吉永小百合さんのように世代を越えて長く愛されるような、ずぅっと継(つなが)っていけるような、そんな風にやって行きたいと思いますね。

もちろん、全てはスタッフありきだから先のことはわかりませんが、自分が高知に住んでる限りは、この楽しみを息の長いものにしていきたいと思いますね。

 

一応僕も、高知市長から「よさこい移住応援隊」を拝命しているので、よさこいは続けなければいけないですしね。
「あの人、応援隊なのによさこいやってない(ヒソヒソ)」って言われちゃいますからね(笑)

その上で、自分たちがやりたいスタイルで、自分たちが楽しめるチームにしていきたいですね。

 

最後にひとつ。
高知の追手筋の夜のあの雰囲気は、日本一、世界一ですよ!あの爆音、あの雰囲気の中で踊れることは最高です!高知の人は誇っていいですよ!

これぞ高知のよさこい、ですね。

 

2016年8月11日、追手筋競演場に登場した「だるま」地方車。
2016年8月11日、愛宕競演場にて。 岡内さんの旗振りの勇姿。
2016年8月11日、愛宕競演場にて。踊り娘さんたち。
2016年8月11日、愛宕競演場にて。子供の踊り子さんたち。
2016年8月11日、さえんば競演場にて。旗振衆4人のダイナミックな勇姿。

 

取材協力:
高知県のよさこいチーム『だるま』
Amebaブログ( http://ameblo.jp/darumayosakoi/
facebookページ( https://www.facebook.com/%E3%81%A0%E3%82%8B%E3%81%BE-1629522200638871/

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