【病気なんてぶっ飛ばせ!】うつ病との仁義なき戦い、その2


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【病気なんてぶっ飛ばせ!】生きているからには付き合わなければならない病気。 ライターkamiringoがこれまで遭遇した病気をぶったぎります。

ご無沙汰しております。kamiringoです。

前回書かせていただいた「うつ病との仁義なき戦い」の続きを書かせていただこうと思います!
もう少しお付き合いくださいませ。

※前回までのお話は、こちらをご覧ください↓
うつ病との仁義なき戦い、その1

今回はうつ病になって、初めての休職あたりにクローズアップしたいと思います。
(が、なぜか夫がクローズアップされているような気がします)

 

待望の病名判明

 

とりあえず同僚のIさんから「病院に行ってください!」と毎日懇願されたので、行かないわけにもいかず病院へ。美女の頼みは断れません。

しかしながら、病院に行っても疑心暗鬼なわけです。
「私レベルがうつ病なんて、ほかのうつ病患者さんに失礼だ!」と、松岡修造さんばりのあふれ出るスポ根魂な思考回路。見た目は楳図かずお先生の描く陰影がやけに濃いキャラクターみたいな顔してましたけどね!(毎朝「顔色悪い」と会社で言われていた)

そんな私も、医者からめでたく「はい、うつ病です。お仕事は休んでね」とのお言葉をいただくわけです!
パーッと光が射しましたね。ベルギーの教会でセントバーナードっぽい犬とぐったりしてたら天使が迎えに来てくれた。そんな気持ちでした。

 

まさに、この赤い服の女の人の気持ち。


私が熱血漫画の主人公ならば、荒波をバックにふんどし一丁になって「みんな俺を見てくれ! 精神科医から見ても俺はうつ病なんだ!」と叫んでいたと思います。間違いないです。さっきまで犬と死にそうだったのに、などすでに関係ありません。
なんせ、これまで自分が不調だった原因を探しても探しても見つからなかったのが一言で解決したのですから。
しかも、会社に行かなくていいと言う大義名分まで用意してくれる素晴らしさ!
当時は「このまま車道に転んで死んだら会社に行かなくてよくなるかも」くらいのことを通勤中に考えていたので、非常に嬉しかったのを覚えています。

 

めでたく休職、からの新婚生活

 

休職がスタートしたものの、当時私は結婚したばかり。
その時の病状は

・朝起きられない(起きようとすると金縛りにあう)
・食欲がない
・寝られず、気力と体力が尽きて気絶するように眠るのを待つばかり
・寝ると悪夢をエンドレスで見る
・メールや電話に出られない

と完全に悪化していました。スイートピンクな新婚生活どころじゃないです。どどめ色です。睡眠導入剤なんて効きやしねえ。ラスボスにメラ唱えるくらいの効き目です。

 

こんなやつに到底メラが効くとは思えない


夫はそんな私に不満をひとつも言わず、毎日会社帰りにお弁当を買い、「あしたのジョー」をレンタルしてきてくれました。なぜ「あしたのジョー」。確かに私は「あしたのジョー」のカーロス・リベラがパンチドランカーになるシーンは大好きだ。廃人になった後、ジョーにピシャッとしたパンチを食らわしたり、シャツのボタンをうまく留められなかったり。でも、むしろ私のあしたはどっちだよ。しかもカーロスが廃人になるのは「あしたのジョー2」だ。

バラエティ番組は見られませんでしたが、「あしたのジョー」くらいの古いアニメはなんとか観ることができたので、精神的にものすごく助かりました。(音楽や効果音、画面のにぎやかさあたりが関係ありそうな気がします)
うつ病患者にとって、「ここまではOK、こっからNG」と許容範囲を見つけることは非常に大事。できることからコツコツと!と誰かえらい人も言っていたような気がします。自分が一番ストレスを感じず、無理をしない「マイベストうつ病ライフスタイル」を見つけてほしいと思います。

夫、どんどん被害者になる

 

前回ちょっと触れましたが、被害妄想はすごかった。
マンションの管理人さんが窓を外から拭いて掃除してくれていたのを「のぞかれている!」と思い込んで、夫に管理会社に電話してもらった事件がありました。
管理人さんは窓にかけてあった傘をひとつひとつ取って丁寧に拭いてくれていたのに、完全に逆恨みです。
私が小さいころ祖父に「敬老の日」のプレゼントをあげようとして、「わしはまだおじいちゃんじゃない!」と言われたくらいの理不尽さです。
でも夫は「管理人さんもひとんちの窓まで掃除しなくてもいいのにね」と、常に私の味方でいてくれたので非常に頼もしかったのを覚えています。うつ病患者に必要なのは、なんでも肯定してくれる夫のような人なのかもしれません。多分当時の夫にパンダを見せて「これは白クマだよね」と言ったら、否定せずにうまいこと軌道修正してくれそうな気さえします。

管理人さんの話は、今だったら「あー、助かるわー」とおしりをポリポリかきながら寝そべってお菓子食ってるくらい図太いんですが、病気って本当に怖いですね。

 

ハミングがきこえる(武士の)

 

ある朝、布団から起き上がれずにボーっとしていると、突然耳元で「腹を切れ~~~! 今すぐ腹を切れ~~~!」と野太い声がするんです。

 

 

不思議な夢の中でおしゃべりな武士が「腹を切れ!」とささやいてくるわけです。助けてちびまる子ちゃん。
私武士じゃないし。腹を切れと言われても日本刀もないし介錯頼むにも猫しかいないし。
全然「死にたい」なんて思ってなかったんですが、脳みそ自体からのSOSだったんでしょうか。でも、恐ろしいだけで死のうとは思いませんでしたので、私の脳みその寝起きドッキリ大作戦は失敗に終わったようでした。

 

引き続き、おかしな妻に振り回される夫

 

元気になった今、夫に聞き取り調査をするとこんな話が。
以下、夫談。

夜中に突然「あそこに生首がある……!!!」ってkamiringoが起きてきたことがあったね。
それでね、しょうがないからどこに生首があるか教えてもらいながら「ここ? ここ?」って生首の場所を確認して、kamiringoが言う場所に生首がなかったから「ここにはなんにもいないよ」って伝えたら、「そっか~」って安心して寝たよ。

……。私も完全にラリってますが、夫もかなりやばい気がしますよね。夜中に生首ポイントを教えてもらい、探す夫。

 

妻がこんなことを言い出したら「頭がおかしくなった!」と心配するのが普通な気がします。
でも、夫が「あくまでも妻は普通」として扱ってくれたおかげで、あまり病気のことを意識せず、のほほんと休職できたんだなとあらためて感じました。
今考えても夫は何でも受け入れすぎな気がしますが……。

 

休職と復職のリフレインが叫んでる

 

休職してはよくなり、復職しては悪くなって、という生活が続きました。
当たり前です。復職したらまた激務の日々なのです。しかもうつ病で頭が完全に沈黙しているので、文章をたった1文書くのに何時間も必要とするのです! 働けど働けどわが暮らし楽にならざり!
しかも復職と言っても、朝は起きられないので毎朝「すみません、今日は午後出社でお願いします」と上司に電話をするわけですが、電話をしたのが夢かどうかすらわからず、何回も「私今日電話しましたっけ……」と上司に電話をかけていた模様です。さすがに上司は「kamiringoさん……大丈夫……?」とドン引きしていましたが、大丈夫じゃないです! 病気です! イタズラ電話じゃないんです! ほんと、どうしてどうして僕たちは復職してしまったのだろう。

次回は、休職と復職を繰り返しながら1年頑張った後の、私のあらぶる魂をお見せしたいと思います。

 

このまま死ぬか退職か……!  次の記事は

・うつ病でも増える仕事
・異動願い、激しく散る
・特攻(ぶっこみ)のkamiringoとうつ病回復への転機

 

うつ病との仁義なき戦い、その3はこちら

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