• 2017/05/12

【病気なんてぶっ飛ばせ!】うつ病との仁義なき戦い、その3

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【病気なんてぶっ飛ばせ!】生きているからには付き合わなければならない病気。 ライターkamiringoがこれまで遭遇した病気をぶったぎります。

こんにちは。kamiringoです。

田中圭一先生の名著「うつヌケ」にもあった「はげしい気温差によるうつ病の突然リターン」。
これに私もすっかりやられてしまっていました。
もう何年も前にうつ病が寛解していたと思い込んでいたのですが、気温差が激しい毎日にすっかり気持ちが滅入ってしまいまして。
ここ最近、数年ぶりに異常に調子を崩してしまいました……。
やはりうつ病は一筋縄ではいかないようです。

さて、勝手に続けているうつ病との戦いの記録ですが、とうとう佳境に入ってきました!
今回もゆったりとお付き合いくださいませ。

※前回までのお話はこちらをご覧ください↓
うつ病との仁義なき戦い、その1
うつ病との仁義なき戦い、その2

 

謎が謎を呼ぶ人員配置

 

前回のとおり、うつ病が治りきっていないのに性懲りもなく復職をした後の話です。今考えても、とんだドMですみません。

復職して、息も絶え絶えになりながら仕事をしていたとき。突然迫りくる上司の影。
そして、なんと「君の下に、今年から入る新人の子をつけることにしたから! 指導役お願いね!」とのたまったのです。
えっ、今あなた「牛丼に生卵つけて!」くらいの気軽さだったけど、うつ病の人の下に新人をつけるってどういうこっちゃねん。
もう頭の中で「ええじゃないか ええじゃないか」とドッタンバッタン大騒ぎですよ。君は判断力のないフレンズなんだね。

もちろん私は脳みそが一部沈黙しているうつ病患者なので「はい、やります」と答えたものの……。
新人さんていうのは、憧れの会社に入社して研修期間を経て、もうキラッキラの気持ちで配属されてくるわけですよ。
「どんな仕事があるのかな? 先輩たちと仲良くなれるかな?」とドキドキして部署へ行き、「これから君を指導してくれる先輩です!」と紹介された人が、顔色が悪く生気もなくドすっぴんのこけしだったときの衝撃。しかもうつ病というオプションつき。

 

こういう人がお出迎えするわけです


私もさすがに自己紹介で「ごめん、私うつ病なんだ☆」みたいなことを言う無神経さもなかったので、新人さんは本当にかわいそうでした!
なぜ自分の指導役は朝来ないのか。朝来たとしても突然「椅子とのシンクロ率が下がったので帰ります」と帰ってしまうのか。
そしてそれをどうして上司は黙認しているのか。きっと「たった一つの真実見抜く、見た目は子ども頭脳は大人な彼」じゃないと謎は解けない。

本当に新人の子にはかわいそうなことをしたなと思います。
配属当初は蛯原友里さんのような可愛らしい笑顔と素敵な服装で毎日出社していたのに、最後に私が見た彼女は顔色が土気色で肌もボロボロになっていました……。
ほんとマジでスライディング土下座していいですか。

 

うつ病による洗脳と焦り

 

ちなみに、今の私であれば完全に治るまでは絶対に復職なんてしません。
中途半端が一番ダメです。だらっだらに長引きます。うつ病。
が、当時の私はうつ病に「仕事をしないと私が存在している意味がない」と洗脳されてたんですね。

そういったうつ病からの攻撃を「仕事がしたい!」という超プラス思考に変換して、とにかく早く復職したいと焦っていました。
絶対焦っている状態では復職や復学なんてしないほうがいいです。

それに加えて「私が仕事をしないとみんなに迷惑がかかる」と思っていました。
当時の私に、綾波レイの「私が死んでも代わりはいるもの」のシーンをエンドレスリピートで聴かせてやりたい!

治った今となっては「不労所得が欲しい。寝ていてお金が入ってこないものだろうか」と母親に真剣に相談してドン引きされるレベルでぐうたらになっております。

ちなみに、うつ病のときは自己評価が異常に低いので「私が悪いのであって、上司や会社(周りの環境)は悪くない」という思考に陥りがちです。
大体の場合、自分は悪くありません。断言します。
悪いことがあったとしたら、自分のキャパオーバーの仕事を引き受けてしまったことだけです。

これくらいの気持ちで断りたいものです。

 

繁忙期中の私の気持ち

 

一応うつ病ということで私の仕事はガッツリ減らされていたんですが、仕事量がもう半端ない部署。
他の人が私の仕事を全部引っかぶって残業しているので、その姿を見るのが罪悪感半端ない。

みなが死地へ赴く最中、兵役を仮病で逃れているような気持ちです。冗談ではなく、それくらいの重圧を感じていました。

なので、ほんと死に物ぐるいで仕事をするわけですが、できるわけねーですよね。寝てないし、脳みそ寒天で覆われてるし。
残業して家に仕事を持ち帰って、もちろんうつ病も悪化。

その頃になると、今まで自分をだまして前向きに生きていた私もついに「このままでは死ぬんじゃないか」と気づき始めました。
いや、死ぬんじゃないかというか死ぬよね!

 

YouはShock メールで爆弾落ちてくる

 

そしてとうとう、出版部の一番えらい人(仮称・ウイグル獄長)に「次の4月には部署異動をさせてください」と言ってやりました!
もともと編集の仕事がしたくて入社した会社だったので、まぁこの決断は非常に重かった!
100人乗っても大丈夫な物置でも耐えられるかどうかというくらい。

そんな私の決死の思いを伝えたにも関わらず、3月になっても何も人事についての動きがなかったので、私はもう激おこでした。
ウイグル獄長に経過を尋ねたところ、「今年kamiringoさんは異動しないほうがいいと考えていますので、またこの部署で1年間頑張ってください」という短い返事がメールで返ってきました。まさに指先ひとつでダウンです。
北斗百裂拳で偉い人をやってやってもよかったのですが、「そうだ、私にはリュウケンがいる!」ということをすんでのところで思い出したのでありました。めでたしめでたし。

 

異動という名のトップをねらえ!

 

私が新人のときに指導役だった人(リュウケン)に「ウイグル獄長からこういうメールがきたんですが、さすがにイカレてるから人事部の執行役員に直接チクっちゃってOK?」と相談すると、「いけいけゴーゴー」というお返事がいただけたので、平社員もいいところの私がメンヘラ力を活かして特攻をかけました。いや、もうむしろ一人農民一揆です。下剋上上等です。

とにかく腹が立って、大日如来のおかげで善に目覚める前の金剛夜叉明王みたいになっていた私は、以下のようなメールを即送りました。思い出して真面目に書いてみたものの内容が重いので、やっぱりドラクエの戦闘調でお送りします。


かみりんごは 激務で200のダメージをうけた!
うつびょうは ラリホーを唱えた!
かみりんごは 朝おきられなくなった!
かみりんごは ウイグル獄長に異動願いを出した!
ウイグル獄長は ザキを唱えた!
かみりんごは しななかった!
かみりんごの 「異動できなかったら会社を辞めます」こうげき!

送った直後、その執行役員から直接電話がかかってきて「とにかくすぐ話をさせてほしい」と言われました。
わかってたんだ、ウイグル獄長が人事部に何の話もしてなかったってこと。
この時点で、私は勝利を確信しました。本当に炎となったガンバスターは無敵なんです。(勝手に執行役員をカズミ認定)

 

怒涛の会議室。Kamiringoの一番長い日。

 

メールを送ったその日に会議室に呼び出され、とりあえず洗いざらいしゃべってどうしても異動をしたいと訴えました。太宰治の「駈込み訴へ」くらいの勢いで。

↑これくらいの勢い。

そしたら執行役員が「(うつ病になる前の社内評価がよかったので)能力的には負荷の軽い部署にするのはとてももったいないことだが、今の病気をとにかく治すことが優先だ。君の希望は●●部署ということなので、その部署が今受け入れ可能かこれから話をしてみる。ただ、やっぱり朝起きられるようになることが先決だから、まず産業医に通ってしっかり休職をして朝起きられるようになったらすぐ部署を異動しましょう」と言ってくれました。

うつ病でボロボロになった私の自尊心をさりげなく引き上げるこの執行役員、今考えても只者じゃありませんでした。

 

最後の休職

 

さて、執行役員と話をするまで私は「産業医」というものがあることすら知りませんでした。

産業医とは(以下、厚生省ホームページより抜粋)
職場において労働者の健康管理等を効果的に行うためには、医学に関
する専門的な知識が不可欠なことから、常時 50 人以上の労働者を使用す
る事業場においては、事業者は、産業医を選任し、労働者の健康管
理等を行わせなければならないこととなっています。


産業医は、以下のような職務を行うこととされています。
(1)健康診断、面接指導等の実施及びその結果に基づく労働者の健康を保持するための措
置、作業環境の維持管理、作業の管理等労働者の健康管理に関すること。
(2)健康教育、健康相談その他労働者の健康の保持増進を図るための措置に関すること。
(3)労働衛生教育に関すること。
(4)労働者の健康障害の原因の調査及び再発防止のための措置に関すること。

かいつまんで説明すると、産業医とは社員の病状を把握して、「この社員はこういう働き方をさせてください」と会社に働きかけをすることができる存在です。めちゃくちゃ頼もしいんです。
なんつーか、グレンラガンでカミナが「俺が信じるお前を信じろ!」と言ってくれるくらい頼もしいです。
うつ病の洞窟だって俺のドリルで天を突いちゃいます。

えっと、まじめな話に戻りますが、主治医は診断書という形でしか会社に病状を伝えることができませんし、主治医は会社でどんな働き方をしているか、会社でどういうふうに仕事をすればうつ病が寛解するかなどは分かりません。
そのため、私のように復職しては悪化するパターンの場合、非常に産業医が有効でした。

さて、産業医という特効薬を得て、私がめきめきと回復していった様子を次回はお届けします!

 

とうとううつ病寛解へ。次の記事は


・本当の意味での復職とは!
・まさかの社長直々の呼び出し
・うつ病患者の過ごし方のまとめ

お楽しみに!

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