• 2017/06/02

【病気なんてぶっ飛ばせ!】うつ病との仁義なき戦い、その4(最終回)

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【病気なんてぶっ飛ばせ!】生きているからには付き合わなければならない病気。 ライターkamiringoがこれまで遭遇した病気をぶったぎります。

こんにちは。kamiringoです。

長々と続けましたうつ病との戦い記事ですが、ついに最終回を迎えました。
初めての方もこれまでのお話に付き合ってくださった方も、どうぞ最後までよろしくお願いいたします!
バスローブを着て片手にブランデーでも持って、ゆったりとした気持ちでお付き合いください。

※前回までのお話はこちらをご覧ください↓
うつ病との仁義なき戦い、その1
うつ病との仁義なき戦い、その2
うつ病との仁義なき戦い、その3

 

産業医のお墨付き

 

さて、最後の休職となった期間。
このときは、今までの休職とは全く条件が違いました。
これまでの休職は

・朝起きられない&夜眠れない
・とにかく気持ちが焦り、不安感に教われる
・自分のせいで負担が増えた上司や同僚を見てさらに精神状態が悪くなる

という状態でした。
治りきってない状態で復職し、悪化したら休職していたので当たり前です。

しかし、最後の休職は

・朝起きられない&夜眠れない

だけ!
だって、復職したら地獄(今の部署)から抜け出せるかもしれないし、そうなったら自分の仕事を引っかぶっている人々を見なくて済むんです。
異動したら、もはや自分の仕事でもなくなりますしね!
それだけでストレスメモリがガンガン減ります。私が初めて乗った10年ものの車のガソリンメーターより減ります。

最初の愛車、多分初代新型キューブ。燃費は9キロくらい。


そして、今から超大事なこと言います。
耳掃除して目薬さしてから次を読んでください。お風呂に入って身を清めていただいても結構です。

うつ病の人は、朝起きられる(睡眠をきちんと取ることができる)状態でないと復職・復学してはいけません!

めちゃくちゃ当たり前のことを大きな声で言ってみました。
でも、自分を含めこれを守れない人が多いんです。不安で焦ってるから。

睡眠が取れないと脳はもちろん休まりません。
全知全能のパソコンだって、ずっと使い続けたら熱暴走して壊れるんです! オンラインゲームで何台も壊したんです! パソコンめっちゃ高いんです! あのパソコン代で漫画何冊買えたのか!
すみません、過去の記憶がよみがえって熱くなってしまいました。パソコンは働いたら新しいのが買えますが、自分の脳みそは買い直せません。大事にしてください。

そんなこんなで、最後の休職期間中は気持ちはとても軽く、ずっと休んでいたいなと思っていたほどです。

ちなみに、私の睡眠障害は特性が「テクニシャン」のポケモンもとい産業医がなんとかしてくれました。
診療時間を最初は午後に、調子がよくなってきたら少しずつ、と徐々に早めて、最後は「通勤時間と同じ時間にして、同じように電車に乗ってみましょう」と提案してくるわけです。
ストレスがない状態で徐々に起きる時間を強制的に管理してくれたことで、無事に朝起きられるようになりました。

 

完全に復職

 

さて、復職しまーすと人事部に連絡すると、「kamiringoさん、まず人事部に出勤してね」と言われました。
なんでだろ?と思いながら出勤すると「kamiringoさんの希望部署に異動することになったから、これから引っ越しね」との爆弾発言。

いや、全然部署を異動する挨拶もしてねーですし、完全に寝耳に洪水レベルです。
とにかく元気になったら、以前の部署には怒りしかなかったので、立つ鳥後ろ足で砂かけまくりな感じでそそくさと引っ越ししました。

唯一元指導役(リュウケン)とは話をしたのですが、そのとき私はゲームのしすぎで腱鞘炎になっていて右手にテーピングをしていたので、リュウケンに「ボクシングでもしてたんですか?」と聞かれました。
とりあえず「拳で語り合ってきましたよ。クロスカウンターで」と答えておきました。

新しい部署では「少なくとも1カ月は残業禁止。その後は残業する際に上司に許可をもらう」と産業医と取り決めをしていたので、ものすごーくゆっくり復職させてもらえました。
今まで働いていた環境はなんだったんだろうというくらい、周りのサポートも手厚いし、何より問題が起きたときに上司が必ず助けてくれる。役職付きなのに金髪で、見た目はインテリ×××みたいな人でしたがものすごく頼りになりました。

 

入社後、初めての社長室

 

そんなお花畑で仕事をしていたら、かかってきました。秘書室から悪魔の電話が。

「社長がお呼びですので、●●時に社長室においでください」

完全に職員室に呼び出された中学生です。おしっこ漏れます。
心の中で「ジャーンジャーン げぇっ社長!」と自分を高めながら、入社後初めての社長室に向かいました。(完全にやられるほう)

当時の社長は非常に頭の切れる方で、前に座ると蛇ににらまれた蛙のような心地すらしました。顔はニコニコしてるのに、社長と向かい合っていると自然に「ごめんなさい」という言葉が頭に浮かびましたね。

社長の本題としては「タイムカードでは残業時間が少ないのに、なぜうつ病になったのか」でした。
いやあああああ、社長が私のタイムカード全部プリントアウトしてる! 超怖い! てかそんなに残業時間少なかったっけ!

とりあえずかいつまんで

・●時以降は残業代に深夜加算があるので●時になったらタイムカードを押している
・その後は会社で仕事をしたり、持ち帰って仕事をしたりしている
・プロジェクトの予算が足りないから、残業をすると人件費が足りない。そのためサービス残業が横行している

とお話しました。完全にチクリです。

でも、友人と恵比寿で優雅なディナーをした帰り、携帯電話で会社に呼び戻されて23時から仕事をした恨みは忘れません。う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か。

社長はふむふむと私の話を信用してくれたようで、その後元いた部署はかなり縮小してしまったと漏れ聞きました。本当に社長は恐ろしい……。
でも、むしろこれ以上犠牲者を出さずに済むようになったと私に感謝してほしい。

 

本当の寛解へ

 

新しい部署では社内やり取りが基本で外出して人と会うこともなく、コミュ障だった私にとってストレスが全くなくなり、やりたい放題に仕事ができました。
同じ社内でこんなに違うのかよ、と思います。本当に。元気なうちに異動すればよかった。

寛解までの復職条件は以下。

・1か月目は残業禁止。何がなんでも禁止。
・2か月目~3か月目は、残業する場合は上司に許可を取ること
・うまくいったら4か月目からは制限なし

そうそう、こういうの欲しかった!
元々残業の少ない部署でしたが、決まっているだけで安心するんです。
前の部署は「残業しないでね」と言うだけで、残業しないと無理な仕事量なのです。
産業医、ガチで有能。

その後、順調に過ごしていき、少し責任のある仕事も任されるようになったころ、産業医にも「問題なし」との太鼓判を押されて私のうつ病は寛解を迎えたのでありました。

ちなみに社内では寛解する前に退社する方ばかりだったようで、後々社長が「あの人はマイルストーンだね」とおっしゃっていたようで、なんだかとてもうれしかったのを覚えています。
実は当時の私はマイルストーンの意味がよく分かっていなかったんですけどね。
さすが入社試験の最終面接で「英語が嫌いなのでプログラミングは興味がありません!」と会長に向かってハッキリと答えただけのことはあります。
会長には大うけでしたが、なんであの会社に入社できたのかは私の人生最大の謎です。

声を大にして言いたいのは、辞めていった方々は多分産業医を知らなかったのではないかと思います。
うつ病の人は大体において正常な判断ができないので、復職や仕事の仕方を第三者に決めてもらうのはとても有効な手段だと思います。

 

うつ病患者の過ごし方

 

「何もせずにぼーっとしてね」と言われますが、私の場合何もせずにぼーっとしてよかったことはありませんでした。
大体マイナス思考に陥るので、何もしなかったら不安で仕方がなくなります。
自分がどんどんダメな存在と暗示をかけちゃいます。

なので、私のおすすめのひとつめは、聞ける音楽を流すこと。
うつ病のときは何も音楽が聞きたくない気持ちですが、聞ける音楽を探すことは重要です。
私の場合はモーツァルトのピアノ曲でした。単音でぽろぽろしている音が心地よく、流しているだけで気持ちが楽になりました。
具合がよくなってきたら、アコースティックのギター1本で演奏しているボーカル曲などに移行して、どんどん聞ける曲を増やして行くのがよいです。
あくまでも「聴く」ではなく「聞く」です。耳を傾けません。鳴っているから聞こえているくらいの気持ちがいいです。

もうひとつは、やっていて負担ではないことをすること。
基本的に何をしても楽しくないので、自分にとってストレスがたまらない作業を探します。

「誰かのために何かをしないと」と思うことはしちゃだめです。
私が「人のためにはならないけど、負担にならない作業」を探したところ、ゲームでした。
オンラインゲームから家庭用ゲームまで、すでに家にあるものをやり尽しました。
やっている間は無駄なことを考えないので、非常に有効です。
寝る前に電子機器の光はダメとか言いますが、それよりも精神的な安定を重視して寝るギリギリまでゲームして、ゲームを付けっぱなしで気絶していることも多々ありました。

ちなみに、夫は朝起きて、私のゲームをセーブしてから仕事に行っていたようです。
朝の家事、お疲れ様です!

 

うつ病患者への接し方まとめ

 

最後に、うつ病患者への接し方について軽くお話したいと思います。

よく「がんばれ」と励ましちゃだめと言いますが、実はこれ「うつ病患者のがんばりを否定している」んです。
「がんばれって言われたら『こんなにがんばってるのにこれ以上がんばらないとだめなの?』と思う」という話、どこかで耳にしたことはないでしょうか。
悪気はなくても、何気ないひとことでうつ病患者は傷ついてしまったりします。

↓何気ないことで傷つく例

まず、否定しないことが重要です。家族や親しい友人であれば、その人をうつ病の状態ごと受け入れてください。
(でもうつ病の人が悪いことをしたら、叱ってあげるのも大事です! 言うまでもなく!)

また、「早くよくなってね」とか「楽しみに待ってる」とかも、場合によっては負担になります。
めんどくせーなと思われると思いますが、私には

「早くよくなってね」→「早くよくなってくれないと困る」
「楽しみに待ってる」→「早くしろよ」

と翻訳されていたことがありました。
被害妄想バリバリです。触るものみな傷つけました。

「じゃあなんて声掛けしたらいいんだ!」という方には、ズバリ「何も言わない」がオススメです。
うつ病がひどいときは、何をされても何を言われてもうれしいと思えなくなっていることが多いです。
相手は冬眠している熊とでも思って、そっとしておきましょう。春になったら自然に起きてきて、連絡がきます。(多分)

大体うつ病のときは人格が変わっています。
私も母にそう言われました。「何をあげても喜ばない」「電話もしてこない」など。

そういう病気です。あきらめてください!

「喜ぶべき」「電話すべき」などベキ系は大ダメージを与えますので、ぐっと我慢してどーんと構えておいてください。
そのうちちゃんと喜んで、ちゃんと連絡を取るようになります。
見守っているご家族の方は大変かと思いますが、自殺の心配さえなく定期的に通院していれば、つかず離れずの絶妙な距離感で見守るのが良いかと思います。

 

最後に

 

長々と書いてきましたが、私のうつ病のお話はこれで終わりです!
うつ病と今戦われている方、うつ病患者をサポートされている方にとって、私のブログ記事が少しでもお役に立てたらこんなに嬉しいことはないなと思います。
お付き合いいただき、本当にありがとうございました!
全てのうつ病の方が、寛解しますように。

 

 

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