こんにちは!ライターchochonoです。
僕は東京でプロ競技ダンサー(社交ダンスのスポーツ競技スタイル)として活動しています。
地方でのダンス競技会に出場するのに、よく高速深夜バスを使って遠征します。
例)
東京⇒京都・・・9~10時間、6,000円ぐらい
東京⇒青森・・・10時間程度、8,000円ぐらい
また、最近は月イチほどの頻度で高知に帰るのですが、これも毎回高速バスを利用しています。
そんな高速バスマエストロと言っても過言ではないchochonoが、東京⇔高知間の高速深夜バスの実態をお伝えします!
今回は、東京⇒高知の下り線走行ルートについてのレポートです。
※注)バスの走行ルート、停車するパーキングエリアについては、運行バス会社や当日の渋滞状況等によって変わります。必ずしもここに掲載したルート、停車地を通るとは限らないので、ご了承ください。
まずは出発の様子です。新宿にできた高速バス発着場にして新名所、バスタ新宿からの発車です。
発車を待つ間、バスタ新宿周辺で食事をしたり時間を潰せるお店については、 ↓ こちらの記事をごらんください。
バスの出発時間が近づいてきたら、バスタ内の指定の乗り場に向かいます。
乗車するバスの入り口受付で、係の人に予約明細書を見せます。明細書を見せる場合や、予約番号と名前を口頭で伝えるだけの場合など、方法はバス会社によって様々です。その都度確認しておきましょう。
高速バス会社の価格比較や申込み方法については、こちらの記事で説明しています。
バスに乗り込んだらいよいよ出発!
もしあなたの席が右の窓側だったら、出発直後窓外に現れるJR新宿駅南口の魔都っぷりを堪能しましょう。
土曜22:00でこれほどの人混みが、東京の日常なのです。決してよさこい開催中ではありません。
新宿を出て初台~代々木を抜け、地下の首都高に入ると間もなく、何やらバスが周回し始めます。永遠に続くかと思われる長い長い左カーブ・・・首都高名物、大橋ジャンクションです!
↑ 動画は地上に出る最後の30秒ほどを撮影したもので、実際はこの倍以上の時間をかけてらせん状のJCTを2周します。
大橋ジャンクションは、山手トンネルと3号渋谷線の最も大きい高低差 約70mをループ構造2周分を使い接続しています。
リンク先の構造図を見て頂ければわかりますが、複雑に有機的に絡みあうループデザインは紛れもなく変態建築です!
地下なのでWi-fiは入りにくいですが、もしGPSが効くようなら、走行中スマホのgoogleマップを眺めることをオススメします。この変態ループを周回する自分を俯瞰から眺められるなんて・・・昇天必死です。
出発後10数分でこのハイパーエキサイティング・ライドが体験できますから、バスに乗ってもすぐには寝ないようにしましょう(笑)
ちなみに、このジャンクションの屋上部分は周囲のマンションと直結した目黒天空庭園として整備されています。↓ こちらの記事で、目黒天空庭園のレポートをしています。
バスが最初に停車するのは、国内随一の規模を誇る大型サービスエリア、海老名SAです。東京から東名高速に乗って最初のSAでもあります。
実は、この海老名SA以降に停車するSAは、夜間のためすべて閉店しています。(自販機のみ空いている)
お土産や軽食、バス内で使う生活用品などここで買い忘れると、翌朝まで買えるチャンスはありませんので、ここで買っておくようにしましょう。
同様に、もし出発前に食事をとってなければ、ここが食事を取る最後のチャンスでもあります。施設内には大きなフードコートがあるので、ここでSAグルメを楽しむことができます。
他にも寿司、パスタといった本格的な料理や、サーティーワンアイスクリームやシュガーバターの木などスイーツも充実しています。
ただしここで注意!!
バスがここ海老名SAに停車するのは、たった15分なのです!
バスの出発時間に遅刻すると、他の乗客や乗務員の皆さんにご迷惑をかけてしまいますからね。
また、少し前に、高速バスの乗客がサービスエリアに置いてきぼりにされたニュースがありました。
乗務員の方は必ず乗客の人数チェックを行なっていますが、人間ですからミスしないとは言い切れません。
短い停車時間の中で、施設を満喫するのは不可能なようです。
と、いうわけで・・・
ラーメンにしました(笑)
何が「と、いうわけで・・・」なんだ!というツッコミの声が聞こえてきそうですが、僕は早食いですし、事前リサーチして狙いを定めており、なおかつ混雑具合を鑑みて「イケる!」と判断しました。
食べるのが遅い人はマネしてはいけません(笑)
この「なんつッ亭」は関東を代表する熊本ラーメンの人気店という、よくわからない謳い文句の有名ラーメン店です。
暴走族のヘッドだった古谷一郎さんが、九州熊本のラーメン屋で味に惚れ込み、そこで一年修行した後に神奈川に出店したのだそうです。
東京・神奈川にいくつも店舗展開し、カップヌードルやコンビニ商品などにもなった有名チェーン店です。
味はまあまあ・・・本店で食べたことないので比べられないのですが、SAだからしょうがないのかな、という感じです。
しかし!旅の途中、サービスエリアで食べるとなぜかとても美味しいのです。
920円と結構高いのですが、損した気はしない・・・旅の魔力ですね。
ともあれ、15分しかないのでかなり急いで食べました!
注文するまでの行列と、メニューが提供されるまでにも、結構時間を食ってますしね。
食べるのが遅い人はマネしては(略)
そして、出発時刻の2分前にバスに搭乗!
無事に次の目的地を目指します。
海老名SAを出発するのが22:45頃。
この直後から、バスの車内は消灯し朝までそのままです。つまり長い長い夜の始まりです。
車内はカーテンも閉まっておりほぼ真っ暗。灯り漏れが迷惑になるので、スマホやタブレットを見ることもできません。
ブランケットをかぶって灯りが漏れないよう気をつけてスマホを見るか、窓側の席なら、カーテンの中(窓ガラス際)に体を潜り込ませて外の景色を見るぐらいしか、やる事がありません。とても長く、退屈な10時間ですが、僕は意外とこの退屈な時間が好きなんですよね~。
外の景色といっても、ほとんどは高速道路のフェンスが流れていく単調な風景ですが、なぜかボーッと眺めていられます。そして気がつくと2時間ぐらい過ぎているのです(笑)
もちろん、何もせず寝ていてもOKです。とゆーかほとんどの人は、寝たまま朝の到着を迎えます(笑)
だいたい、パーキングエリアには2~3時間毎に停車します。
海老名の次に止まるPAは、静岡県の遠州森町PAです。
先ほどの海老名SAとは違い、ショップなどすべて閉店しています。使用できるのはトイレと自動販売機のみ。
続いて停車するのは甲南PA。
甲賀忍者で有名な滋賀県甲賀市のパーキングエリアです。
「忍者の里」というキャッチコピーと、忍者のイラストが描かれています。
めっちゃ楽しそう!だったのですが、ここもやはり閉店しており中がどうなっているのかわかりませんでした。
時間も明け方になってきました。
上沼恵美子さんの出身地南あわじ市の、淡路島南PAです。
ここに来る前に明石海峡を渡っているハズですが、寝ていたのか気づかなかったのか、見逃してしまいました。
そして朝6:00、徳島駅前に到着です。
ここで降りる乗客も結構いるので、これ以降となりの席が空いて広々できる、なんて事もあります。
徳島駅に停車するために出た一般道から、再び高速に入るとすぐに、日本三大暴れ川のひとつ・吉野川が見えてきます!
徳島自動車道は吉野川と並走するように走っているので、しばらく川が見えたり隠れたりしていきますが、1時間ほど走ったあたりで、この「四国三郎」の異名を持つ川を渡る時がやってきます。
最長川幅が関東の荒川に次いで全国2位という吉野川ですが、ここを渡るのは一瞬ですね(笑)でもバスの中から見る吉野川はとても広く雄大で、朝の光の中で神々しく輝いていました。
吉野川を渡ってしばらくすると、いよいよ高知県に入ります!
高知自動車道を下って間もなく、立川PAに停車します。ここが最後の停車PAです。
そして、立川PAを出たあと、高知自動車道から撮影した朝日がこちら。
一面に広がるう山々と、その合間に顔を覗かせる町並みを見ると、「高知はやはり山に見守られている場所なんだな・・・」と感じます。
坂本龍馬が海の向こうを見つめる、みたいなイメージがあって県外の人には海国と思われてますが、実際はどこにいても視界に入ってくるのは、北側の山ですからね。
その山々と町並みが朝日に照らされて黄金色に輝き・・・何とも幸福感の溢れるすてきな景色でした。
そして予定通り、8:15にJR高知駅前のバスターミナルに到着!
走行距離約800km、10時間超の長旅もこれで終わりです。
今回の停車地が全てかどうかは、わかりません。
途中ちょくちょく寝ているので、寝ている間に停車して記録を取り損ねたPAとかあるかも・・・。ですが、認識できる範囲内ではすべての停車地で写真を撮ってきました。何かのご参考になれば。
※注)くり返しますが、バスの走行ルート、停車するパーキングエリアについては、運行バス会社や当日の渋滞状況等によって変わります。必ずしもここに掲載したルート、停車地を通るとは限らないので、ご了承ください。
↓ 今回の走行ルート。
この記事を書いたヒト